2012-03-04から1日間の記事一覧

終の住処  磯崎憲一郎

これが、日本の企業戦士のかつての夢と失意を描く寓意小説だとしたら、もう少し短いほうが良い。いくつかの超常的な出来事と不思議な建築家と抗生物質の話を絡ませた、ボルヘス風の(ペダンチックな)短編にあるいは仕上がっていたかも知れない。私小説的メモ…