2012-04-15から1日間の記事一覧

雁立  清水基吉

戦前最後の芥川賞受賞作となるが、この時期に書かれるべきものとしては一つも二つも物足りない。清水基吉は後年小説家というより俳人として生きたが、俳人イコール名文家では必ずしもない。文章が下手だし、内容も単に淡い恋心を書いただけのもの。そこに祖…