2012-05-27から1日間の記事一覧

きれぎれ  町田康

後年「告白」という傑作をものにする作家を良く拾い上げてくれた。芥川賞が取り逃がした、真正の作家性を有する作家は多いが、仮に町田を取り逃がしていたとすれば、それこそ同賞の権威は地に落ちていたかもしれない。 これは無用の長物としての文学、有用性…