2012-07-06から1日間の記事一覧

豚の報い  又吉栄喜

舞台が沖縄というだけで物語の霊が取りつき、5センチほども文章が立ち上がるが、それだけで保っているような小説だ。 たまたま読んでいる三島―川端往復書簡で、三島の「宇野氏の作に出てくる事細かな「事実」の安易さと較べて、私は今更ながらワイルドが「架…