2012-07-08から1日間の記事一覧

夜と霧の隅で  北杜夫

ユーモア作家北杜夫が、実は正統的な筆力を有する作家であることを証かす作品。その筆力の中身は、①医学の知識②西洋史の知識③ドイツ人にドイツ的な冗談を言わせられるだけの人文教養、というようなところか。 ナチ政権に抗して、「生きるに値しない生命」(Le…