2012-09-02から1日間の記事一覧

表層生活  大岡玲

「計算機」に擬した主人公の存在形態は、何か新しい悪の形態足りうる可能性を感じさせる。それは三島由紀夫「天人五衰」の「安永透」にその曙光が見えた悪の形態だ。人間を操作することに関心を持っていること、同性愛行為の「のぞき」見のシーンなども「安…