2012-09-06から1日間の記事一覧

由煕  李良枝

平仄、音韻とも極めて正統な日本語(例えば島田雅彦などよりはるかに正統的な日本語)によって書かれた小説。その日本語に感心するより、立原正秋が日本人以上に日本人的であったということと同じ悲痛さをここに感じるべきかも知れない。この小説の文学的内実…