2012-10-02から1日間の記事一覧

砧をうつ女  李恢成

この小説では、著者の母への愛惜が綴られるが、在日一世である彼女が生きた時代には必然的にさまざまな日本の悪行が投影されざるを得ないので、その愛惜の念を前に、日本人としては言葉を失う思いがする。祖国が「日帝」に侵略され虐待を受けたという、永遠…