2012-10-14から1日間の記事一覧

誰かが触った  宮原昭夫

ハンセン病(小説発表当時は、らい病もしくはハンセン氏病)患者の特別学級を舞台とした小説。作中人物が語る、北条民雄「いのちの初夜」の弊害、という問いかけは重い。北条の作品は同時代の患者の心の支えになったかも知れないが、隔離施設としての癩院を舞…