2012-10-24から1日間の記事一覧

小さな貴婦人  吉行理恵

多分、彼女の詩を読んでも得るところは何もあるまい、ということを知らしめるに足る散文。兄としての淳之介が「分りにくい。行分けでもしたらどうか」などと評しているのは微笑ましい。彼女が1975年、「針の穴」で、初回候補になったときは、淳之介は「私は…