2012-11-19から1日間の記事一覧

志賀島  岡松和夫  

1975年の時点で評価を受けるような「大東亜戦争」の総括がどういうものなのか、それが良く分る小説。我々は敗戦という事実に決して正面から向かい合っては来ず、ただ和歌の詠嘆や仏教の経文の晦冥をぶつけてそれを凌いできただけなのだ。昔のままの姿を残す…