2012-05-09から1日間の記事一覧

春の草  石川利光

内田樹教授によると、批評家というものが寄生していない時代小説は興隆し、小説の詰まらなさを言い立てる批評家がいる純文学はそのためにやせ細り衰退しているという。ささやかな本ブログにおいても十分自戒すべきところである。とはいえ時代小説には純文学…

猛スピードで母は  長嶋有

津村記久子、伊藤たかみ、大道珠貴、吉田修一等の、私が密かに「人生ボチボチ派」と命名した人達の小説を読まされる中で、こういうつまらない小説の背景にある文学「理論」を多少勉強してみた。なぜこんなつまらない小説が書けるのか? それは何か文学的方法…